クラスターカップ 出走
7月9日のプロキオンSで見事に初重賞勝利を挙げたドンフランキー
ちょうど翌日がセレクトセールでしたので、関係者が全員集まって今後のプランニングについて話し合いをしました。
最大目標は11月のJBCスプリント(大井/JPN1)という事は全会一致でした。
ただ、問題として…出走するには賞金が足りないという点で、そこまでにレースで賞金加算しなくてはいけません、、、選択肢としては
①東京盃(JPN2/1着にはJBCスプリントの優先出走権)からJBCスプリント
②クラスターカップ(JPN3)からJBCスプリント
③コリアスプリント(韓国/G3)からJBCスプリント
④クラスターカップから東京盃、そしてJBCスプリント
まず①はローテ的に東京盃からJBCスプリントが中4週で厳しいという事
これは④にも該当します。
また、③は招待になり、こちらサイドで決めれないので難しい、、、
他にも南部杯(JPN1/ダ1600m)という意見も出ましたが、これも無理があります。
という訳で、②のクラスターカップに行く事になりましたが…例えこのレースで勝ったとしてもJBCスプリントへの出走は微妙なラインです。
ただ、リメイク陣営がプロキオンS直後に「東京盃からJBCスプリント」を発表していましたので、それならクラスターカップにまず出そうという事になりました。
7月の終わりにオーナーがNFしがらきに立ち寄ってくれて、お手馬たちを見てきてくれました。
今回のドンちゃんは中36日という短いローテを強いられます。
今まで基本的に約中60日以上のローテでしたので、NFしがらきの滞在期間が今回はかなり短くなります。
この時点で馬体重624㎏
もうレースから+30㎏です。
これが本当にドンちゃんの凄いところで…大型馬で真夏で体重戻せるって、、、奇跡ですよ。
ちなみにうちのヴァリージアとアルマーザアミールは夏バテしてたらしい…(笑)
ドンちゃんも凄いですが、NFしがらきの調整の凄さでもあります。
本当にありがとうございます。
クラスターカップ 追い切り
ドンフランキーは7月30日から栗東TCで調教を始めました。
ここでオーナーから連絡が…
かっちゃん…先生から「リメイクが入厩しています」
って連絡来たんだけど、、、どうゆうこと??
リメイクって東京盃だったよなぁ?
ビックリして調べたら…リメイクがクラスターカップに登録してるし。。。
よくよく考えたらリメイクも賞金が足りないみたい、、、
まぁでも前回勝ってるし、そんなに気にする事でもないか。。。
8月3日にララクリスティーヌと1週前追い切り
当然のように遅れます(笑)
そして8月10日にうちのレヴェッツァ(小倉記念出走)と最終追い切り
てか…ドンちゃん、どんだけデカいんだよw
レヴェッツァだって470㎏はあるんですよ。。。
もちろん遅れました(笑)
もう慣れてきましたね…逆に遅れないとダメな気さえしてきましたよ(笑)
まぁドンちゃんの場合、併せで遅れようがラスト11秒台でまとめられていたらOKです。
しかし、今回の調整は難しかったようです、、、
ローテが厳しい上に、レースが水曜日で、盛岡まではじめての長距離輸送です。
S先生も頭悩ませながらの調整でした。。。
クラスターカップ レース前
うちのレヴェッツァが小倉記念に出走するタイミングで台風7号が北上していました。
小倉記念が8月13日で、盛岡クラスターカップが8月15日です。
台風の進路も不確定で、オーナーもS先生も盛岡に行けるのか?とても心配でした。
もちろんドンちゃんの長距離輸送も心配でした。
レース当日、台風は西に逸れて盛岡は影響ありませんでした。
オーナーとも連絡は取り合って、無事に現地入り…先生も大丈夫、問題はドンちゃん。
事前にオーナーから馬体重の調整は入念にやっていると聞いていたので、僕の予想は594㎏で前走と変わらず入ってくれれば良いと思っていました。
588㎏で前走からマイナス6㎏
微妙なところだけど…やっぱり長距離輸送が堪えたかぁ、、、
しかし、TVでパドック見た感じ…いつも通りのドンちゃんで、首を上下に動かしながらルンッルンで周回していました。
馬体師からも電話で「プロキオンの時には劣るけど…大丈夫や。力は出せるやろ。」
クラスターカップ レース
1番人気はリメイクで単勝1.6倍
ドンフランキーは2番人気、単勝3.1倍
ドンフランキーは6番枠です。
大外の13番スティールペガサスと14番スペシャルエックスがハナ争いの相手だと予想していました。
いよいよスタートです!
まずまずのスタート
問題の先行争いですが…内から2番のアップテンペストが競ってきました。
おいおい!?内かよ!!
タイム表示が無いので分かりませんが、恐らく速いと思いました。
2番のアップテンペストは早々に遅れ、やはり外から14番スペシャルエックスが来ていましたが、ドンちゃんの手応えは十分でした。
リメイクは8番手の中団でした。
いや…これはイケるぞ!
赤がドンちゃんで青がリメイクです。
馬場は重馬場でしたが、内ラチから3頭分程、砂を入れたらしく(そんなことするかよ…普通w)内ラチ側だけ時計が掛かる良馬場で、その外から伸びる特殊な馬場状態でした。
画像からも分かるように、謙一君は内ラチから3頭分あけて一番良いところを走っています。
リメイクはまだ前から6番手です。
内側は伸びないので、僕は「もらった!」と思いました。
えっ!?
何でリメイクがそこにおるの!?
リメイクの川田君は空いてる内を突いてきました。
うそだろ!?
ちょうど砂(ダート)の色が変わっているところが分かりますよね?
謙一君は一番良いところを走っているのが分かると思います。
2馬身半差でリメイクが1着、ドンちゃんは2着に敗れました。
そこから3馬身差で3着リュウノユキナが入りました。
…リメイク強い。
謙一君は完璧に乗ってくれました。
ドンちゃんも力を出してくれました。
勝ちタイム1.08.6
リメイクの上がり3Fが33.5
芝でしたっけ…(笑)
クラスターカップ 結果
謙一君も言っていましたが、ドンちゃんは本当に良くやってくれました。
初めての地方競馬、初めての長距離輸送、もちろん初めての盛岡競馬場です。
また、今回一番心配していたのがローテでした。
いつもより厳しいローテでした。
やっぱり大型馬の調整は怖いです。
「もし故障したら…」
と、常に戦ってきましたからね、、、
レース内容は良かったと思います。
「もしかしたらドンちゃんより速いかも…」と思っていたハナ争いも負けませんでしたし、最後の直線も手応えはありましたからね、、、
今回はリメイクを褒めるべきでしょう。
負けはしましたが、収穫の多いレースでした。
クラスターカップ レース後
レース後…やはり気になるのはリメイクの動向
クラスターカップ後にリメイク陣営がコリアスプリント招待を受諾しました。
プロキオンS→クラスターカップ→コリアスプリント
恐らくその後にJBCスプリント、、、凄まじいローテ
クラスターカップ後のダート短距離路線の順位が、、、
レッドルゼル
ダンシングプリンス
リュウノユキナ
テイエムサウスダン
ラプタス
リメイク
ケイアイドリー
ヘリオス
ドンフランキー
シャマル
まだ上に8頭も居る…
このままJBCスプリントはかなり厳しい状況
かといって東京盃(1着にJBCスプリント優先出走権)を使ってJBCスプリントに向かうとなると中4週ローテでドンちゃんを万全の状態で出すのは難しい。。。
プロキオンステークスからJBCスプリントを目標にローテを組んできましたが…
ドンちゃんは4歳の今が絶頂期かも知れません。
出来る事なら4歳の今、G1に出させたい気持ちは強いです。
でも600㎏の巨漢馬で、無理な使い方はしたくありません。
壊れたらOUT
最終的に決断するのはオーナーです。
オーナーから連絡がありました。
「東京盃に向かいます。」
「ただ、勝ったとしてもJBCスプリント出走は分かりません。」
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