ミッキーアイル 血統考察

血統考察

ミッキーアイル 戦績

ミッキーアイル(日本)牡馬 2011/3/12生 鹿
戦績:国内19戦8勝 海外1戦0勝
1着実績:NHKマイルC(G1)/マイルCS(G1)/スワンS(G2)/阪急杯(G3)/アーリントンC(G3)/シンザン記念(G3)
2着実績:スプリンターズS(G1)/高松宮記念(G1)/阪急杯(G3)
3着以下実績:高松宮記念(3着)/スプリンターズS(4着)/香港スプリント(7着)/安田記念(16着&15着)

ディープインパクト産駒短距離後継種牡馬

2012年のセレクトセール1歳セリにて野田みづきオーナーが7980万円で落札
2013年9月にデビューするが2着に敗れる。
続く2戦目の未勝利戦でウォッカが保持していた2歳芝1600mのレコードを更新し初勝利を挙げる。
朝日杯FSに出走登録するも賞金不足で除外となり、その前日のひいらぎ賞に出走し完勝した。
ちなみにこの時のタイムは翌日の朝日杯FSよりも0.5秒速いタイムだった。

3歳になりシンザン記念から始動し、レースレコードで重賞初勝利
続くアーリントンCでも危なげなく勝利して重賞連勝
2カ月の休養を挟んで迎えたNHKマイルカップでも好スタートから逃げ切り勝利を収めて、5連勝で初G1タイトルを手にした。
距離適性から日本ダービーを回避して安田記念に挑戦するが、不良馬場の影響もあり16着に大敗する。
秋初戦は古馬とのスワンSに挑み3歳ながら57㎏を背負うものの逃げ切り勝ちを収めた。
続くマイルCSは1番人気に支持されるものの13着に敗れた。

4歳時は阪急杯2着、高松宮記念3着、安田記念15着、スプリンターズS4着、香港スプリント7着と1勝も出来ずに終わる。

5歳になり阪急杯から始動して1年4カ月ぶりの勝利を挙げる。
続く高松宮記念では惜しくも2着に敗れる。
半年の休養を挟んで迎えたスプリンターズSでも2着に敗れるが、続くマイルCSで勝利し2つ目のG1タイトルを獲得する。
2017年1月29日に引退し、社台SSにて種牡馬入りとなった。

ミッキーアイル 見解

正直「めちゃくちゃ強い」印象は無いですよね(笑)
前にも書いたんですが、どうしても逃げ馬や先行馬って印象が落ちてしまいます。
しかもミッキーアイルはディープ産駒ですからね…ディープ産駒の逃げ馬ってリンクしないんでしょうね。。。

ただ、2歳から3歳までは強かったですね。
5連勝でNHKマイルCを勝った時はどこまでも行けそうな感じはありました。
この辺はやっぱりディープ産駒です。
ただ逆に4歳以降もやっぱりディープ産駒っぽく勝ち切れなくなりました。

5歳の最後にマイルCSを勝ったのは大きい1勝でした。
まぁかなりの力技でしたが…(笑)
*最後の直線で4頭の進路が狭くなったとして審議となったが、降着は無く物議を醸した
このG1勝ちが無かったら社台SS入りは無かったかも知れません。
欲を言えば高松宮記念かスプリンターズSのどっちか獲りたかったですね。
それがあれば少しはロードカナロアやモーリスと張り合えていたかも知れません…

ミッキーアイル 種付け推移

  • 2017年 種付け頭数:147頭 / 種付け料:150万
  • 2018年 種付け頭数:159頭 / 種付け料:150万
  • 2019年 種付け頭数:142頭 / 種付け料:150万
  • 2020年 種付け頭数:104頭 / 種付け料:150万 / 80位
  • 2021年 種付け頭数:155頭 / 種付け料:250万 / 27位
  • 2022年 種付け頭数:    / 種付け料:250万 /

種付け料150万円でスタートしました。
これは同時期に種牡馬社台SS入りをしたモーリスが居たから仕方ないです(モーリスの種付け料は400万円スタート)
お約束通り、4年目で種付け頭数が減ります。
ただ、ここで頑張りました。
5年目には250万に種付け料UPし、種付け頭数も155頭とUPしました。
現在2022年8月時点のリーディングは21位
ライバルは多いだけに産駒のG1勝ちが欲しいところですね。

ミッキーアイル 血統

ミッキーアイル 5代血統表

父:ディープインパクト(JPN)
母:スターアイル(IRE)
母父:ロックオブジブラルタル(IRE)
3代母父:ヌレイエフ(USA)

サイアーライン:サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
父母ライン:アルザオ(リファール系)
母父ライン:デインヒル(ダンジグ系)
ボトムライン:ヌレイエフ(ノーザンダンサー系)
強調因子:ヌレイエフ

母のスターアイルは国内13戦2勝で、ダートの短距離馬でした。
祖母のアイルドフランスはアメリカとフランスの芝G3を勝つなど15戦6勝と活躍しました。
曽祖母は名牝ステラマドリッドで、アメリカのダートG1を4勝しました。
ちなみにこの母系はライラックアンドレース→ラッキーライラックと繋がっています。

母父ロックオブジブラルタルはG1を7勝したスーパーマイラーで、ゴリゴリのデインヒル(ダンジグ系)です。
3代母父には柔らかいスピードのヌレイエフ
そして父は、こちらも柔らかいスピードのディープインパクト
サイアーラインのみサンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン)で3/4ノーザンダンサーでまとめられた綺麗なスピード血統です。

ミッキーアイル自身も柔らかいスピード馬でした。
やはりこの血統を改めて見てもスプリンターではないですね。
柔らかすぎます。
あと成長力の因子が少ないです。
ただ、逆に言えばこれが個性なので、良い形で産駒に出れば重宝されるでしょう。

ミッキーアイル 産駒

現時点での代表産駒として

  • メイケイエール 牝馬 2018年生 京王杯SC
  • デュアリスト 牡馬 2018年生 兵庫ジュニアGP
  • ナムラクレア 牝馬 2019年生 函館スプリントS
  • Dragonstone(AUS)牡馬 2018年生 ATCジューンS

まだ産駒デビューして3期目ですので、評価するにはデータが乏しいのですが…
やっぱり牝馬のほうが良さそうです。
メイケイエール、ナムラクレア、ピンハイ、ミニーアイル、スリーパーダとスピードのある短距離馬はほとんど牝馬です。
やっぱり以前から言っていますがディープ系は良質な牝馬を出します。
柔らかくて小さいですから牝馬にマッチします。
あと仕上がりが早いので早い時期から活躍します。

相手の母系はアメリカのダート血統ですね。
現時点ではコレ一択と考えて良いと思います。
距離はマイル以下、これも確定だと思います。

代表産駒 メイケイエール

メイケイエール 5代血統表

父:ミッキーアイル(日本)
母:シロインジャー(日本)
母父:ハービンジャー(日本)
3代母父:クロフネ(USA)

サイアーライン:ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
父母ライン:ロックオブジブラルタル(ダンジグ系)
母父ライン:ハービンジャー(ダンジグ系)
ボトムライン:フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
強調因子:クロフネ

母のシロインジャーは国内4戦0勝
祖母のユキチャンは国内17戦5勝で関東オークス(jpn2)やTCK女王盃(jpn3)など交流重賞3勝
曽祖母のシラユキヒメは国内9戦0勝で、産駒にハヤヤッコの母マシュマロやダノンハーロックの母ブラマンジェ、そしてソダシ、ママコチャの母ブチコがいる。
メイケイエールも白毛一族です。

メイケイエールは気性難ですが、これは恐らくSS3×4の影響が大きいと思います。
ただ爆発力も同時に得ることができました。
また、デインヒル4×4でゴリゴリ系のスピードと3代母父は長く良い脚を使えるクロフネ
そして2代目にディープとハービンジャーというスタミナ因子も持ち合わせています。
こうして改めて見るとバランスが良い血統表ですね。

血統表だけ見ると完全にマイラーですよね。
スプリントメインで使われていますが、馬齢を重ねて気性が落ち着いてきたらマイルでも良いと思います。
とにかくスピードは現役馬でも屈指ですからこれからも非常に楽しみな馬です。

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