ヤンキーローズの2020
いつからだったかな…もう3年か4年連続でサンデーレーシング落選の連続
毎年NFしがらきで「何で!?そんなに俺引けん!?」って言うと「何狙ったの??…そりゃー獲れんよw」と言われ続けた。。。
でもさ、絶対走る馬を獲りたいじゃない…妥協は絶対したくないじゃない…マンデラのドリームジャーニーなんてさ絶対走るじゃん(ヴェルトライゼンデ)
そりゃー1本釣りでしょうよ!*もちろん落選
そんな愚痴が昨年一発でぶっ飛びました。
遂に獲れました!
当選確率10%以下!
ヤンキーローズの2020父ドゥラメンテの牝馬で中内田先生ですよ!
1本釣りですよ!もちろん(笑)
名前はリバティアイランドです。
リバティアイランド 血統
まぁ見てください。
この最高級で極上の血統表を…ちなみに馬体なんてあんまり見てませんw
正直この血統表だけで選びました。
父:ドゥラメンテ(日本)
母:ヤンキーローズ(AUS)
母父:All American(AUS)
3代母父:ザール(GB)
サイアーライン:キングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)
父母ライン:サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
母父ライン:Red Ransom(ロベルト系)
ボトムライン:Zafonic(ミスタープロスペクター系)
強調因子:ザール
母ヤンキーローズはオーストラリアの2歳&3歳牝馬チャンピオンです。
10戦4勝でマイルG1を2勝しています。
その父All Americanもオーストラリアのマイラーでロベルト系ですね。
父は今は亡きドゥラメンテ
初仔は父ディープインパクトの牝馬ロムネヤでリバティアイランドが2番仔になります。
この血統の最大のポイントはボトムのBest in Showの5×6からのザールになります。
Best in Showは名牝Sex Appealの母で、この母系は世界的に広がる名門母系です。
日本ではロッタレースがこの母系で、フサイチパンドラ、アーモンドアイに繋がっています。
Best in Showの仔Sex Appealの仔がEl Gran Senor
Best in Showの仔Monroeの仔がザールという訳です。
この血はムキムキマッチョのスピード血統と世界で通用する心臓を持ち合わせます。
金子氏には申し訳ありませんが(ヤンキーローズの初仔ロムネヤのオーナー)このボトムはディープよりもキンカメ、サンデーよりミスプロのほうがより相性が良いです。
まぁこれだけ強烈な母系ですから、相手を引き出すミスプロのほうが良いでしょう。
ただ、問題は父ドゥラメンテの母系、ダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴとこちらも強烈なんですよね。
まぁケンカしちゃうかも知れません…でも僕はこの血統に一目惚れしました。
こんな強烈な母系はなかなかお目にかかれるもんじゃないと思います。
ダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、ロッタレース、フサイチパンドラ、アーモンドアイ…そしてヤンキーローズ、完全なる「女王血統」
どう考えても出るなら牝馬です。
リバティアイランド 2歳ゲート試験
2歳になり、順調にNF空港牧場からしがらきに入り、ゲート試験も無事に合格しました。
ちょうどセレクトセール前にチームでNFしがらきにお手馬たちを見がてらセレクトセールの情報収集に行きました。
レヴェッツァを見て、ドンフランキーを見て、最後にリバティアイランドを見せて頂きました。
この時で474㎏くらいです。
中内田先生が「まだ基礎体力がついてきてないから乗り込んでほしい」とのこと…
ただ、見た瞬間すでにオーラがある。。。
かっちゃん…これは当てたかもしれんぞ…
メチャクチャ良いよ、この仔は…
まず、NFしがらきで言われたのが「おめでとうございます!」
…それは、どっちの意味なのかな??
俺が4年ぶりに当選しておめでとうなのか、それともリバティアイランドが良いからおめでとうなのか…
その後、サンデーレーシングのHPでどんどん成長しているのを確認し、いよいよ新馬戦の発表がありました。
リバティアイランド 新馬戦/その1
新馬戦は7月30日(土)新潟5R芝1600m
鞍上は川田騎手です。
中内田先生なので川田騎手とはゴールデンコンビ
調教を見ましたが、まだまだという印象です。
タイムは良いけど口向きも悪いし、前足だけで走ってる感じで、斬れるイメージは正直湧きませんでした。
はっきり言って他のメンバーの馬2~3頭くらいリバティアイランドよりも良く見えましたね。
(全頭は見れませんでしたが…)
まぁポテンシャルでどこまでやれるかだと思いました。
モリーダーリン、ラバタンシン、イコノスタシスとか調教良かったですね。
特にモリーダーリンは普通に来そうで、リバティアイランドが居なかったら軸はモリーダーリンから(笑)
まぁとにかく無事に走ってほしいですね。。。
リバティアイランド 新馬戦/その2
正直オーナーとも話していたのですが、2着3着臭がすごくしていました(笑)
馬体担当のI氏だけは「絶対勝つよ」って言ってたけど、あの調教の感じ、1番人気、ドゥラメンテ産駒、新潟の外回りマイル、しかも開幕週でしょ…フラグ立ちまくりじゃんw
そして、馬体重発表で464㎏
中内田先生…仕上げ過ぎでしょ…(涙)
これ負けたらだいぶ使えないだろうし、長期戦覚悟だな。。。
パドック見てそりゃー良いよ
「100%仕上がってますがな」
「お陰で100%かかるでしょうよ」と思い、いよいよレースです。
いきなり出遅れる
「終わった。。。」
まぁこんな新潟開幕週の新馬戦で出遅れたら基本的に終了です。
ドスローで前残りですからね。。。
ただ、二の足が速くてスローだから中団馬群に入りました。
心配していた折り合いはギリギリ川田君が抑えてる感じ
4コーナーを回って最後の直線
まだ中団馬群の中
「ダメだ…絶対届かないよ」
ラスト400mで川田君が真ん中から抜け出す
ここでスイッチが入った
「こいつヤバい…脚が違う」
アッという間に先頭を捉えて、最後は流して3馬身差の完勝
リバティアイランド 新馬戦/その3
速攻でオーナーから電話が入った
おいおいおいおい!
何じゃあれ!?
かっちゃん、上がり3Fタイム見た??
俺の見間違いかも知れんけど、32.0だったぞ…
リバティ31秒台出てんよ!
ちょっと僕も興奮状態で、あとで調べたらリバティの上がり3Fが31.4と分かり、Twitterで「上がり31.4はJRA史上最速タイで、1000m戦を除くと史上最速」という事を教えて頂きました(笑)
まずは無事に走ってくれたことが1番で、そして勝ってくれたことが本当に嬉しいです。
ただ、netkeibaの掲示板などで「上がり3F最速論争」が起こっていました。
これについて言わして下さい。
競馬はタイムだけで競うものではありません。
その時の状態、相手、騎手、枠番、コース、天候、トラックバイアスなど、様々なファクターの中で最初にゴールした馬が勝つスポーツです。
レコードタイムで走った馬が次走で凡走するなんてことは多々ありますし、それが競馬です。
チームで馬をやっていて、今思うのは「その馬の競走人生を俯瞰的に見てあげる」事が本当に大切だという事です。
全部勝つ事なんてまず有り得ません。
「負け」をいかに糧にするかが重要なのです。
「無事是名馬」
速い脚がある=怪我のリスクも上がります。
本当に怪我をすると何もかもが崩れます。
嫌というほど経験してきました。
だから「JRA史上上がり最速」なんていう称号は何の価値もないのです。
僕は藤沢先生が言った言葉「一勝より一生」が全てだと思っています。
リバティアイランドはクラブ馬です。
僕らがどうのこうのは言えません。*ちょっと釘差すくらいは言えるかなw
NFしがらきさん、中内田先生、ご理解のほど宜しくお願いいたします。
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