阪神JF 優勝祝賀会
年が明け2023年になり、リバティアイランドの阪神JFの優勝祝賀会の招待状が届きました。
オーナーからは「行って来いよ!」と言われ、Twitterで仲良くなった同じリバティアイランド出資者の三冠馬さんからも誘われていましたが…単身完全アウェーの場に行くのは気が引けていました。
そんな時にドンフランキーが中京で3勝クラスを見事に勝利し、祝勝会が行われました。
そこでNFしがらきのMさんが「私も行きますよ!」と聞いて、安心して僕も行く事にしました(笑)
2023年1月29日 ホテルニューオータニ東京
現地に着くと、ノーザンファーム代表からサンデーレーシング代表、GMも場長も全員参加されていました。
お陰様で僕は毎年セレクトセールに参加している為、皆様とは多少面識がありましたので、普通にお話させて頂きました。
リバティアイランドの話はもちろんですが、ドンフランキーの今後の話や問題児ヴァリージアの話、そして北海道で育成中のオーサムフェザー21、フィールザレース22の話など…うちのチーム馬の話も聞くことができました。
まだコロナの影響がありましたので、川田騎手はビデオレターでの出演でしたが、中内田先生や担当厩務員さん、NF代表、サンデーレーシング代表、しがらき場長のスピーチを聞きました。
そして出資者さんたちとも話をさせて頂き、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。
スピーチで、「リバティアイランドは牝馬三冠を目指します!」
改めて、スゲー馬なんだなぁーって感じましたw
NFしがらき
2月に入り、オーナーと馬体師と僕の3人でNFしがらきにお手馬たちを見学に行きました。
今回はドンフランキーとヴァリージアを見て、そしてリバティアイランドを見させて頂きました。
出てきたときに「えっ!?これリバティアイランド??」
前回が阪神JF前に見たのですが、もう別馬でした(笑)
馬体はモッサモサで、全く覇気もなく、動きも緩々でした。
新馬前に初めて会った時なんて、目が合った瞬間やられそうなくらいヤバかったですから…
僕が目を丸くしていたら、馬体師が「やっぱバケモンだな…恐れ入ったわ」
馬体師曰く
- 完全にOFFに入ってる→ONとOFFが利く、これは名馬の必須条件
- レースが460㎏台で今回が500㎏台→戻りが早い、これも名馬の必須条件
- 最高級のジャケットを着てる→すぐ脱げるし脱いだら凄い(脂肪から筋肉へ)
スタッフさんは「成長しました。全体に伸びましたね」
僕は「伸びたってことは距離も伸びたほうが良いんですよね?」
「そーですね。桜花賞よりオークスのほうがやりやすいと思います」
うーん…でも桜花賞はそんなに仕上げきらないだろうし。。。
そしたらリバティとイチャイチャしてたオーナーが「負けるなら桜花賞だろうね。。。しかし、めちゃくちゃ可愛いなーw」
なーんか嫌な予感がしました。。。
リバティアイランドは桜花賞、直行です。
桜花賞 レース前
3月10日にリバティアイランドは入厩し、11日から桜花賞に向けて調教に入りました。
僕は、毎日チェックしていましたが、やはり軽めで速い時計も出していませんでした。
1か月前にあのモッサモサ馬体を見ていただけに「大丈夫かいな…?」と少し心配をしていました。
レース1週前にフォトパドックが出ました。
見た瞬間「ヤバいわ。。。w」
1か月前のあの馬体から、中内田厩舎であの調教内容で、これになるのか…(笑)
すぐにうちの馬体師に見てもらいました。
これはTwitterであげて反響が大きかったのですが…
上の画像が阪神JFの時で、下が今回の桜花賞になります。
キ甲が抜けてきてるし、今回の方が顔が小さく見えるよな?
顔の大きさは変わらないから全体が伸びているってこと。
ただ、仕上がりに関しては阪神JFの時のほうが仕上がっている。
80%って感じかな…まぁーそれでもコレだろwバケモンだわ!
しがらきの時が504㎏で、恐らくこの時で30㎏くらいは落としてる。
何頭も馬の調整を見てきてるけど、凄いですね。。。
リバティアイランドは飼い葉食いが厩舎に入ると落ちるようなので、それも計算してやってます。
また、今回は次走のオークスも想定して調整していますからね…プロフェッショナルです。
レース前の金曜日に枠順発表され…2枠3番。。。
いやー嫌な枠引いたなぁ(笑)
新馬戦こそ出遅れたけど、2戦目以降はゲートは出て中段に付けれる。
メンバー見てもペースは流れそうだし、中団から最後外出せれば届くだろう…
ただ問題は今の阪神芝のトラックバイアスが内先行有利だ…最後方から外回すと届かない。
そんなイメージでレース当日を向かえました。
桜花賞 レース
いつも通り、馬体師と電話しながらパドックを見ました。
相変わらずの好馬体ですが、ちょっと元気が無い気がしました。
落ち着いていると言われればそうなんですが、レース後に川田騎手が言っていたようにスイッチが入っていなかったみたいです。
返し馬をして、いよいよレースが始まります。
いつもそうなんですが、リバティアイランドのレース前は全然緊張しませんw
ドンフランキーなんて心臓が口から出てくるんじゃないかってくらい緊張MAXなんですけどね(笑)
リバティアイランドは3番の黒帽です。
スタートは出て、周りの馬たちが速かったのでスペースはありました。
OK!中団で良いよ!
えっ!?
ちょっと待て待て
スタートは出てスペースもあるのにズルズルと後方に下がっていきました。
あかん。。。終わった。
4コーナー(最終)で大外ぶん回しw
この日の阪神芝のトラックバイアスは圧倒的な内先行有利です。
はっきり言って絶望的なポジションです。
内回りとの合流地点でこの位置です。
まぁー普通に無理です。。。
おい!おい!おい!!
ちょっと待て!マジか!!
凄まじい脚で突っ込んできました。
差すんかーい!!(笑)
もう笑っちゃいましたねw
だって可笑しいでしょ!?
枠順やペース、トラックバイアス、全部ぶち壊しました。
何もかも関係ない走り…ただ1頭、リバティアイランドはただただ自分の走りでした。
何だろう…ただただ凄いとしか言えませんでした。
桜花賞 レース後
レース後に尊敬する安藤勝己さんが「普通ならコナコーストが桜花賞馬でしたよ」とおっしゃっていましたが、僕もそう思います。
ラップタイムを見ても11秒台連発で流れているのに、2着馬のコナコーストは2番手からで、3着のペリファーニアは4番手からです。
完全に内先行有利のトラックバイアスの中、大外を上がり32.9で差し切っています。
ちょっと可笑しいです。
リバティアイランドはレース後、ケロッとしていたそうです。
レース後、すぐにオーナーから電話が…
かっちゃん、おめでとう!!
いやー凄まじい競馬だったねw
これで3冠はいけそうやねw
良かった!良かった!
中内田先生もレース後に「7~8割の状態でスイッチが入るのが遅かったです。次は安心して競馬見れると思います」
見てる次元が違う(笑)
とにかく、牝馬クラシックの第1関門の桜花賞を制して2つ目のG1を勝ってくれました。
中内田先生、厩舎スタッフの皆さん、川田騎手、NFしがらきの皆さん、今回もプロフェッショナルな仕事をして頂きありがとうございました!
そして、応援して頂いた皆さん、本当にありがとうございました!
オークスは安心して見させてくれーーーリバティーーー!!
コメント