桜花賞 優勝祝賀会
衝撃的な桜花賞の後、5月7日に優勝祝賀会が行われました。
前回の阪神JFの時は僕も参加させて頂きましたが、今回は仕事が重なり参加することができませんでした。
リバティアイランド出資同志の三冠馬さんから、写真と土産話を頂きました。
本当に三冠馬さんにはお世話になっています。
京都で「魔界系ラーメン三冠馬」を経営していますので、京都競馬場に行く際は是非お立ち寄りください。
昨年オープンしたばかりで、店内は綺麗で競馬をコンセプトに展開しています。
とても美味しいですよ。
話は脱線してしまいましたが…三冠馬さんによると
桜花賞の調整は次のオークスへの調整でもあったとのことでした。
やはり折り合い重視の70%~80%の仕上げだったようです。
また、幼駒の頃はあまりにも速過ぎて併せる相手がおらず、常に単走だったみたいです(笑)
まぁとにかくオークスに向けては自信満々だったみたいですね。
オークス ダービー挑戦?
オークスに向けてリバティアイランドは入厩し、調整をしている頃…巷では
「何でリバティアイランドはダービーに挑戦しないのか?」
という声を聞きました。
実際に僕のTwitterにもそんな意見を頂きました。
もちろんリバティアイランドはクラブ馬ですので、1口持っているだけの僕達に決定権はありません。
サンデーレーシングの吉田俊介代表に決定権があります。
その吉田俊介代表がオークス前のインタビューでこんなことをおっしゃっていました。
「矛盾しているかもしれませんが、いい状態でたくさん出走させることですかね。2歳、3歳といった時期には、成長を促しながらレースを選びます。質、量、成長。どれかに偏ってはいけないと思っています」
恐らく、馬主側と競馬ファンとでは見ている視点が異なります。
僕自身もリバティアイランドがどこまで強いのか?見たい気持ちはあります。
しかし、まだ3歳の牝馬ですよ。
まぁ馬体は3歳牝馬らしくないですが…(笑)
ダービーに挑戦をしたサトノレイナスはその後レースに復帰できずに引退しました。
レッドリヴェールはダービーの後1勝もできませんでした。
ブエナビスタの母、ビワハイジはダービー後1年の休養を要しました。
ウオッカもまた、次の1勝に1年以上要しました。
逆にオークスを選んで勝利した名牝ジェンティルドンナやアーモンドアイは古馬になってからも活躍しました。
そういう事なんです。
ちなみに、個人的にはリバティアイランドがダービーにもし出走したとしても勝てるとは思いません。
もし勝てたとしても、その代償は計り知れないでしょう…
オークス レース前
リバティアイランドはオークスに向けて入厩し、調整していました。
調教タイムを毎日チェックしていましたが、15-16程度の軽目の調整のようでした。
「おいおい…こんなんで大丈夫かな??」
そして、オークス一週前に三冠馬さんから「かっちゃんさん!ヤバいッス!リバティお嬢の馬体がぁ!」との連絡(笑)
それがこれです。
なんじゃこりゃ!?
まぁ噂では聞いていましたが、アーモンドアイやデアリングタクトは自分で調整して馬体を作るって…
本当かよ…(笑)
うちの馬体師に見てもらいました。
上の写真が桜花賞で下か今回になります。
馬体師曰く「桜花賞の時より付くところに付いて、無駄なところが無くなった。桜花賞が80だとしたら今回は90くらいじゃないか。」
また、今回2400mになりますがどうですか?と聞いたら
「お前は馬鹿か?同世代の牝馬同士だろ?関係ないよ。そんな次元じゃないわ。」
と一蹴された。。。
最後に馬体師は
「前から言ってるが、俺は未だかつて牝馬でこんな馬体は見たことが無い。もうすでに名牝だろ。素晴らし過ぎて腹が立つからあまりリバティの写真を俺に見せるな!」
オークス レース前日
正直なところ、オークスは桜花賞の時よりも気持ちに余裕がありました。
「距離が長いでしょ?」→いや、折り合えば全く問題ないし
「出遅れたら届かないでしょ?」→いや、同世代で末脚は抜けてるし
「内枠でスローだと包まれるでしょ?」→いや、2400mあるし
唯一の不安点だった馬場状態も晴れの良馬場でやれそうだし…安心していました。
枠はどこでも良かったです。
3枠5番、内枠の奇数番でしたが全く心配していません。
ただ、単勝オッズは意外につきました。
僕の予想は1.2倍だったので、それだけ自分の感覚と他が違うという事なのでしょう。
もちろん「競馬に絶対はありません」ので、リバティが絶対に勝つなんて事は言いませんけどね。
オークス レース
レース当日、いつものように何も緊張もせず(笑)いつものように馬体師と電話をしながらパドックを見ていました。
馬体重は桜花賞時と変わらす466㎏
桜花賞の時とは違い発汗が見られましたが、落ち着いて周回していました。
馬体師は「発汗してるけど…関係ないレベルだろうな。他馬と比較してもやっぱり抜けて良いわ」
電話の最後に「まぁ回ってくるだけだろ。レース後に連絡するわw」
リバティアイランドは5番の赤帽子です。
ゲートは上手に出ました。
「川田君、前行くのか?」
良い感じに左側にスペースがあります。
もうリバティの右後方にハーパーのルメールが見ています。
中団やや前にリバティは位置しています。
ただ、ここで首を上げて折り合いを欠く仕草をします。
すぐ横に8番レミージュ、リバティをスタート直後からマークしている12番ハーパー、その外に17番シンリョクカという隊列です。
ペースは流れていましたので「川田君、どこで外出すのかな?」
先頭集団からやや離れて6番ゴールデンハインドがいて、そこから少し離れてリバティがいます。
まだ川田君は外には持ち出していません。
ただ、ずっとスペースは確保していましたね。
恐らくイメージ通りだったと思います。
完璧な位置取りですね。
もうこの時点で勝ち確定でした。
手応えは…もう持ったままです(笑)
あまりG1で持ったまま先頭に並びかけるシーンは希少です。
東京の坂を登り切って、ラヴェルが先に抜け出していましたが…関係ないですね。
また見せてくれましたよ。
前脚を高く上げて、地面に叩きつける…そして後ろ脚がバネのように跳ねる走り
僕はこれが見たかった…何回見ても鳥肌が立ちます。
↑この写真のリバティの前脚の高さを見てください。ヤバいでしょ(笑)
6馬身差の圧勝
アナウンサーの方が「これほどまでに強いのか?!リバティアイランド!!」
もう想像以上でした。
しかも、まだイケそうな感じだし…化け物ですよ(笑)
オークス レース後
タイムは2.23.1でした。
ラヴズオンリーユーが勝ったオークスレコードに次ぐタイムです。
上がり3F最速の34.0ですが…ラップを見てもらうと分かりますが、ラスト2Fが11.6-11.5と加速ラップになっています。
桜花賞の上がり3Fが32.9でしたので、単純に「まだ余力がある」レースだったことが分かります。
そもそもこれだけの上がりを使える馬が道中6番手で競馬をしたらどうなるか…
分かりますよね。
もうレース前から勝ちは確定していました。
だってイクイノックスやドウデュースがいる訳じゃないので…
恐らく無事にいけば秋の秋華賞も勝って三冠馬になるでしょう。
川田君がもう勝ち確定している状況でラスト2Fしっかり追ったのはその先を見据えてだと思います。
ただ、僕は阪神JFの時から気になっていた事があります。
あまりにも馬体が完成され過ぎて伸びしろが無いという事です。
そのことを馬体師に聞きました…
「お前、伸びしろって、リバティにこれ以上何を望むんだ…。まだ100%出してもない馬に何を望むんだ…。維持でお釣りがくるんだぞ。これ以上なんて恐ろしいわ…」
とにかく無事に2冠達成しました。
今回も応援してくださった皆さん、本当に
ありがとうございました!!
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