ドンフランキー part6

ドンフランキー

NFしがらき

遠江Sを勝利し、念願のOP入りを果たしたドンフランキー

オーナー&馬体師と共にNFしがらきに行ってきました。

ドンフランキー 4歳

ずっとレース後はNFしがらきに入るパターンなので、慣れもあって回復は早いですね。
この時にもう624㎏ですw
迫力満点でした。

NFしがらきのスタッフさんと意見交換をして、状態面や次走について話をしました。
もちろんS先生とも話をして、最終的にオーナーが決断します。

みんなが共通して言うのは「まだ緩いです。現状ダート1400mがベストだと思います。」
「緩い」というのは、良い意味でまだ伸びしろがある。
悪い意味で怪我のリスクが高い。
簡単に言うとネジがまだちゃんと締まっていない状態です。

ダート1400mの番組表を探して…3月11日の阪神コーラルS、3月14日の黒船賞(高知JPN3)に照準を定めました。

ドンフランキー 4歳

出走馬決定賞金

3月11日の阪神コーラルSと3月14日の黒船賞(高知JPN3)に登録をしましたが、登録前時点で黒船賞は推薦取れない可能性が高いとの事でした。

過去に地方重賞に登録したことが無かったので「あわよくば…」と思っていました。

オーナー
オーナー

かっちゃん、ドンフランキーやっぱり黒船賞

入れんかったわ。。。

しかも補欠にも入れんかったし…

マジか。。。

黒船賞(JPN3)のJRA出走枠が5頭
そして補欠枠が5頭の合計10頭にも入れなかった…
これは単純に獲得賞金順で、JRA所属の登録馬の中で10番以内に入れなかった訳です。

そして、僕は「ちょっと待て…もしかしてコーラルSも出走できないんじゃないのか?」
と、不安になりました。
レース週の月曜日にコーラルSの登録馬を見ると…なんと登録馬が26頭!
おいおい!ダート短距離OPってそんなにおるんかい!
だって、黒船賞も直近にあるんですよ!
「ドンちゃん出走できなかったら地獄じゃん…」僕は完全にネガティブになっていました。

そんな時にオーナーから連絡があり

オーナー
オーナー

かっちゃん、心配しんでも良いよw

ドンフランキー、コーラルSは出走できるから。

出走馬決定賞金で上から10番目くらいだからね。

はい!?どー言う事??

意味が分からず調べました。

古馬オープンのレースにおいて出走できる馬を決定するための賞金のことを「出走馬決定賞金」という

「出走馬決定賞金」は、①収得賞金+②過去1年間の収得賞金+③過去2年間のG1収得賞金
これら①②③の合算が「出走馬決定賞金」となる

特別登録馬の中でドンちゃんは「出走馬決定賞金」が10番目くらいみたいなので大丈夫との事でした。

よく考えたら、ただ単に収得賞金順だったらドンちゃんみたいな上がり馬は出走できないよね(笑)

コーラルS レース前

ドンフランキーはNFしがらきから2月17日に栗東S厩舎に入厩し、2月18日から調教を開始しました。

今回の調整も前走と同じパターンでS先生のもと行われました。
以前にキャンターでビッシリやると本番でイレ込んでしまい能力を発揮できない事がありました。
また、ドンフランキーはドンドン馬体重が増えていくので「どこまでが成長」なのか?
まだ掴みきれていません。
実際に過去プラス体重の時は好走し、マイナス体重の時に負けています。

ドンフランキーのCW併せで先着している時よりも、先着をされている時のほうが「うん!OKOK!」となります(笑)
オーナーから先生の情報などを聞いて、今回も調整は上手くいっている様子でした。

そして今回、鞍上が池添騎手に戻ります。
前走、怪我していたにも関わらずギリギリまで「ドンフランキーに乗らせてほしい」と言ってくれました。
一番ドンフランキーの事を理解してくれている相方の復帰…本当に心強いです。

2023年3月11日 阪神11R コーラルS リステッド

コーラルS 最終オッズ

セレクトセールで馬を購入して戦い始めて9年
メインレースの1番人気を背負うのは初めての事です。
僕は今までで一番緊張していました。
正直なところ、一週間前から緊張していたし、リバティアイランドの阪神JFなんて比較にならない程緊張していました。

客観的に見れば、持ちタイムは出走メンバー中7番目だし、OP初戦です。
そんな馬が単勝オッズ2.3倍の1番人気です。
これは皆さんの期待の表れで、嬉しい反面、プレッシャーが重く圧し掛かります。。。

コーラルS パドック

レース当日、花粉症とレースの緊張感で寝不足ですw

「ここを勝ったらマイルやりたい」
「来年のフェブラリーS出したい」
「今年のプロキオンSは中京ダート1400mだ」
「もし負けたら次どうする?」
「負けたら1200mも視野に入れないとな」
こんな事がずっと頭を駆け巡っていました…

言を担ぐ訳ではありませんが、僕はドンフランキーのレースを一度も現場で見たことがありません。
理由は、テレビ画面のほうが馬体やレース内容をしっかり把握できるからです。
また、現場に居ると感情的になってしまうのも理由ですね(笑)
ブリラーレと言う馬でJRA初勝利を挙げた時は泣きました。
ただ、流石に重賞からは行きたいですがw

コーラルS パドック

いつものように馬体師と電話をしながらパドックを見ました。

前走からプラス体重で来るのは分かっていましたが、プラス4㎏の598㎏でした。
一言で「メチャクチャ良い」

過去一番良く見えました。
緩さも前より感じないし毛艶もビカビカ
適度に気合も乗ってます。
馬体師も笑いながらこれで負けたら仕方ないわ」

後で現場に居たオーナーも「馬体は物凄く良かった」と言っていました。

コーラルS レース

阪神メインレースで1番人気
馬場入場もテレビでしっかり映してくれるし、アナウンサーも「7番ドンフランキーが1番人気に支持されております」緊張感MAXで僕は両手を握りしめて祈ります。

コーラルS スタート直後

スタートは謙一君なので全く心配していませんでした。

ドンちゃんはテンが速いので、いつも通りハナを取りました。
S先生も「自分の競馬でどれだけやれるか」と言っていましたので、予定通りでしょう。
問題はラップです。
ラップを落とすと最後に斬れ負けしてしまうので、速いラップを刻んで後続の脚を使わせる事が重要でした。

コーラルS 3から4コーナー

前半34.4

この日の時計はかかっていましたので、ちょっと速いと思いましたが、リステッドハンデ戦と考えれば完璧なラップだったと思います。

先頭で最後の直線に入ります。

コーラルS ラスト200m付近

最後の直線に入っていつも通り後続との差を広げます。

「よし!これはいける!!」

「勝っただろ!!」

こういう時、不思議なもので馬名ではなく何故か騎手の名前を叫びます。しかも呼び捨て。

「けんいちぃー!残せー!けんいちぃー!!」

物凄く長く感じる直線
ラスト100mでドンちゃんの脚色が悪くなり、外から鬼のように猛者たちが迫ってきます。

コーラルS ゴール前

ゴール前、無情にも差されてしまいました。

僕は初めて両膝から崩れ落ちました。

本当に言葉にならないし、一瞬記憶が飛びました。。。

馬体師からの着信で我に返りました。

「おい…残念だったな。。。」

「はい…マジきついッス。。。」

コーラルS レース結果

コーラルS レース結果

結果は1番人気4着でした。

レース後オーナーと話しました。

オーナー
オーナー

マジで勝ったと思ったわw

最後止まったな。。。

気になるのはタイムが悪くなってきてる。

流石に重すぎるかもな…ダイエットが必要かもな…

確かに、謙一君はベストラップだったと思います。
最後の1Fで急激に落ちました。
この日は時計が掛かる馬場でしたが、僕の予想は1.23.7くらいだと思っていました。
勝ち馬が1.24.0でドンフランキーが1.24.1
比較するのはナンセンスですが、2勝クラス勝ち上がった時(中京)は1.22.8で勝っています。

うーん。。。
だけど、ドンちゃんは今までプラス体重で好走してきて、マイナス体重だと入れ込んで負けています。
非常に難しいところです。

今回、OP初戦で、持ちタイムもメンバー中7番目でした。
それでも1番人気に支持されたのは、皆さんの期待の大きさだと思っています。
期待に応えることができず申し訳ない気持ちです。
ドンちゃんは今回も頑張って走ってくれました。
毎回一生懸命に走ってくれるドンちゃんを勝たせるのは僕たち陣営の仕事です。

次走は勝たせてあげられるよう尽力していきたいと思います。
応援して頂きありがとうございました!

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