ドレフォン 戦績
Drefong (USA) 2013/2/19生 鹿
戦績:海外9戦6勝
1着実績:キングズビショップS(ダ7F)/フォアゴーS(ダ7F)/BCスプリント(ダ6F)
2着実績:なし
3着以下実績:BCスプリント(6着)
ドレフォンはキーンランド1歳馬セールにて45万ドル(およそ日本円で5200万円)で落札される。
2015年10月にデビューし、2戦目で初勝利を挙げる。
2016年8月にキングズビショップS(G1/ダート7ハロン)を勝利し、初重賞勝利をG1で飾る。
その年のBCスプリント(G1/ダート6ハロン)も勝利して、同年4戦4勝でエクリプス最優秀短距離馬に選出された。
翌年2017年のビングクロスビーS(G1/ダート6ハロン)では落馬競争中止したが、人馬ともに異常なかった。
次走のフォアゴーS(G1/ダート7ハロン)で勝利してG1レース3勝目を挙げる。
その年のBCスプリント(G1/ダート6ハロン)に出走するも6着に敗れてそのまま引退した。
引退後、社台グループが購入し、社台SSにて繫養されている。
ドレフォン 種付け推移
- 2018年 種付け頭数:207頭 種付け料:300万円
- 2019年 種付け頭数:204頭 種付け料:300万円
- 2020年 種付け頭数:186頭 種付け料:300万円
- 2021年 種付け頭数:172頭 種付け料:300万円
- 2022年 種付け頭数:満口 種付け料:700万円
2021年に初年度産駒がデビューし、シルバーステートを抑えて見事に2021年ファーストシーズンサイアーを獲得した。
その影響から種付け料が300万円から700万円に跳ね上がった。
ドレフォン 血統
父:Gio Ponti(USA)
母:Eltimaas(USA)
母父:Ghostzapper(USA)
3代母父:Trempolino(FR)
サイアーライン:Storm Cat(ストームバード系)
父母ライン:Alydar(レイズアネイティヴ系)
母父ライン:Ghostzapper(デピュティミニスター系)
ボトムライン:Trempolino(エタン系)
強調因子:Ghostzapper
父のジオポンティはG1を7勝した名馬です。
マイル~中距離の芝ダート問わず29戦して12勝を挙げたタフネスでした。
母のエルティマースは不出走で、祖母のNajecamは33戦6勝でG1勝ちは無いものの、芝ダート問わず中距離で活躍しました。
この血統でスーパースプリンターのドレフォンが出た訳ですが、やっぱり母父のゴーストザッパーが強いんですよね。
サイアーはストームキャットなので瞬発力因子です。
ボトムラインが一見弱そうなんですが、このボトムがスタミナ寄りでバランスを取っています。
3代母父のTrempolinoは凱旋門賞馬で、4代母父のForliもスタミナお化けです。
ドレフォンは有効的なクロスは入っていません。
血統を構成する4つのラインがすべて違う系統です。
今世界的にインブリードを求める時代において、ほぼアウトブリード(正確に言うとレイズアネイティヴ4×5なのでインブリード)でこれだけのスピードを持っているのは価値が高いですね。
何でも付けれるし、速いし、超便利なんです。
まさに コンビニ種牡馬 のドレフォンです(笑)
ドレフォン 産駒
コンビニ種牡馬のドレフォンですが、産駒成績を見ると今のところ納得ですね。
- スピード馬
- 母系はバラバラで何でもOK
- 芝ダート問わない
- 距離は1200m~1600mがベスト
- みんな頭が高い走法
やっぱりスピード色が強いから、距離は短めになってしまいます。
血統は関係ないですね。
母系にSS系、ロベルト系、ミスプロ系などお構いなしです。
ちなみにクロスも入っていようがいまいが関係ありません。
基本、アメリカ血統なのでパワーはあります。
芝ダートも関係ないですね。
ジオグリフなんかも、きっとダートも走ります。
ただ、恐らく早熟だと思います。
もちろん中には古馬になっても走る馬は居ると思いますが、大体の馬は2歳3歳MAXでしょう。
アメリカ血統ですし、当歳から馬体良いですからね…仕上がり早いです。
代表産駒 ジオグリフ
父:ドレフォン(USA)
母:アロマティコ(日本)
母父:キングカメハメハ(日本)
3代母父:サンデーサイレンス(USA)
サイアーライン:Storm Cat(ストームバード系)
父母ライン:Ghostzapper(デピュティミニスター系)
母父ライン:キングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)
ボトムライン:サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
強調因子:サンデーサイレンス
ドレフォン産駒初のG1馬
2022年皐月賞にてドレフォン産駒初のG1タイトルを獲得しました。
正直なところこんなに早く、しかも芝G1を獲れるとは思いませんでした。
私はジオクリフは皐月賞で好走するとは思っていましたが、まさか勝ち切るとは思っていませんでした。
実際のところ、福永騎手の好騎乗もありましたし、前日まで雨が降って(レースは良馬場)ジオグリフにとっては絶好の馬場コンディションだったと思います。
1着ジオクリフが494㎏、2着イクイノックスが492㎏、3着ドウデュースが496㎏と見事に上位3頭が馬体重490㎏台の馬で決着しています。
また、中山2000mはテクニカルなコースなので、小回り適性とパワーが要求された結果でした。
血統的に見ても、母アロマティコは函館の巴賞を勝ってますし、札幌のクイーンS2着の実績があります。
洋芝適性(パワー)と小回り適性は母から譲り受けています。
そして、父ドレフォンからスピードを得ていますので、今回は見事にハマった感じはしますね。
この適性を見ると「ちょっとダービーはどうかな?」
なんて思いましたが…
ジオクリフの兄アルビージャ(父モーリス)は東京芝2300mのレコードホルダーで、祖母ナスカの兄はダービー2着のインティライミ(父スペシャルウィーク)なんですよね。
実際、共同通信杯57㎏で2着に来ていますから問題なさそうです。
今回の皐月賞ではもう1頭のドレフォン産駒、デシエルトにも注目していました。
結果は16着に惨敗しましたが、ポテンシャルは相当高いと思っていますので、今後にも注目です。
このデシエルトも母アドマイヤセプターを良くも悪くも継承しています。
あのとんでもない気性はアドマイヤセプターによるものですし、パワータイプのスピードも母から譲り受けています。
超良血ですよね(笑)
まぁセレクトセールで2億7000万円ですからね…
ジオクリフと4分の3同血になります。
しかも、ボトムにノーザンテーストが居るのも一緒です。
父ドレフォンで、母系にキンカメとサンデーが居ることで爆発力が生まれるのでしょう。
このパターンは今後増えそうですね。
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