ドゥラメンテ 血統考察

血統考察

ドゥラメンテ 血統

ドゥラメンテ 5代血統表

ドゥラメンテ 2012/3/22生 牡馬 鹿 
戦績:国内8戦5勝/海外1戦0勝
総賞金:51660.7万円
1着実績:日本ダービー/皐月賞/中山記念/セントポーリア賞
2着実績:宝塚記念/ドバイシーマクラシック/共同通信杯
3着以下:なし

サイヤーライン:キングカメハメハ(ミスプロ系)
父母ライン:ラストタイクーン(ノーザンダンサー系)
母父ライン:サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
ボトムライン:トニービン(グレイソヴリン系)
強調因子:トニービン

まさにチャンピオン血統
3代母ダイナカールは1983年オークス馬
祖母エアグルーヴはオークス、天皇賞秋の勝ち馬で産駒にルーラーシップ
母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯を連覇した重賞4勝の女傑
そこに「ミスターオールラウンダー」のキングカメハメハを父を持つ超良血馬

まず父キングカメハメハなので、血統表の上半分はそれほど気にしなくて良いです。
良くも悪くも名門母系をそのまま引き継いでいます。

  • 走りはとにかく3代母父のトニービンが出るので長く良い脚が使える
  • 母系譲りの勝気な性格
  • 雄大な骨格、類まれな心肺機能を持ちながら虚弱体質
  • 間違いなく晩成だった
  • ベストは芝2000m~3000mの中長距離タイプ

まずこの血統のポイントはトニービンです。
トニービンはサドラーズウェルズやヌレイエフのように主張が非常に強い因子になります。
こういった主張が強い因子は邪魔をすると全く走りません。
逆に上手く引き出すとめっちゃ走ります。
しかもドゥラメンテやアーモンドアイのようにこのような主張因子が3代母父に上手くハマると怪物が出やすいです。
でも、トニービンはインブリードするとダメなんですよね…

ドゥラメンテの血統表を見て思うのは、スピード因子が少ないですよね。
スピード因子と言っても色々な因子がありますが、瞬発力の因子がないです。
自身も新馬戦や共同通信杯でスローからのヨーイドンで負けています。
あと宝塚記念でマリアライトにやられてますよね。
このイメージは産駒にも出ると思います。
スローからヨーイドンだとディープ産駒に負けちゃうけど、ミドルペースで先行押し切りみたいなレースは強い。

じゃあ産駒の母系はスピード系が合うのか?
というと、一概にそうとは言い切れないと思います。
サイヤーラインはミスプロ系なので相手を出します。
ただ、トニービンが邪魔をするので、合わせるならあまり主張しない母系で父の特徴をよく出す牝馬が良いでしょう。
同型のルーラーシップよりはSSを持っている分、極端なスピードタイプの繁殖牝馬より、普通に仔出しが良い繁殖牝馬なら良い馬が出ると思います。

2021年8月31日19時に急性大腸炎の為、繁養先で息を引き取りました。
母のアドマイヤグルーヴはドゥラメンテが生まれてすぐに急逝。
この親子は本当にヤンチャで、人を惹きつけるスーパースターでした。
個人的な話になってしまいますが、レヴェッツァもヤンチャです。
しっかりこの名門の血を受け継いでいます。
残念ながら、ドゥラメンテ産駒は5世代しか走りません。
この名門の血を絶やさぬよう心より願っています。

代表産駒 タイトルホルダー

タイトルホルダー 5代血統表

タイトルホルダー 2018/2/10生 牡馬 鹿 ドゥラメンテ第1世代
現役 戦績:9戦3勝
1着実績:菊花賞/弥生賞
2着実績:皐月賞/東スポ杯2歳S
3着以下:ホープフルS(4着)/有馬記念(5着)/日本ダービー(6着)

サイヤーライン:キングカメハメハ(ミスプロ系)
父母ライン:サンデーサイレンス(ヘイルトゥリーズン系)
母父ライン:サドラーズウェルズ(ノーザンダンサー系)
ボトムライン:シャーリーハイツ(ミルリーフ系)
強調因子:トニービン

この馬は血統どうのこうの言う馬ではないです。
ただメーヴェが名牝だという事です。
母父モティヴェーターは歴史的名牝トレヴを出しましたが、それ以外パッとせず、母父モティヴェーターの日本活躍馬はこのタイトルホルダーとヴァンドギャルドくらいです。
さらに3代母父のシャーリーハイツも日本での活躍馬はロゼカラーくらい。
とにかく日本で走る要素が全くない訳です。

母メーヴェは国内22戦5勝で、芝の1400m~2600mで幅広く活躍しました。
2012年に繁殖入りし、2番仔でメロディーレーンを出します。
皆さんご存じの通りメロディーレーンは馬体重340㎏の超小型馬ながら菊花賞5着に来た実績のある牝馬です。
メーヴェ自身は馬体重450㎏程だったので、これは父オルフェーヴルを出した(オルフェーヴルも小型馬だった)と言えます。
ちなみにタイトルホルダーは馬体重470㎏程です。
このようにメーヴェ産駒は父をそのまま出す繁殖牝馬で、このような繁殖牝馬は非常に希少であり名牝と言えます。
ただ、残念ながらメーヴェは過去7頭種付けして、不受胎などで未だメロディーレーンとタイトルホルダーしか世に送り出せていません。

ドゥラメンテに合うのはダンジグ系とかミスプロ系とか言われますが、それはG3クラスまでだと思っています。
このタイトルホルダーの母メーヴェのような、配合相手の邪魔をしない繁殖牝馬の仔がG1馬になると思います。
それはドゥラメンテが強すぎたから…あの穴のない血統を邪魔してはいけないのです。

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