セレクトセール2022 1歳セリ/part1
2022年7月11日(月)いよいよセレクトセール2022が始まります。
初日は1歳馬のセリです。
上場番号1番、サマーハの2021(父リアルスティール)からスタートです。
ここはパスでしたが、DMMが18000万円で落札
次のシンハディーパの2021(父レイデオロ)もDMMが6200万円で落札
昨年は静かだったDMMが来ましたね。
ラヴズオンリーユーの効果でしょうか…
そして、旋回癖のあるウィープノーモアの2021(父ドゥラメンテ)もDMMが10000万円で落札。
欲しいドゥラメンテ産駒でしたがここは旋回癖なのでパスです。
まぁDMMとか東サラとかはクラブ馬になるので旋回癖とか関係ないですよね…てか募集時にちゃんと説明するのだろうか。。。?
上場番号34番フォースタークルックの2021(父ドゥラメンテ)から参戦しましたが…金子氏と藤田氏のガチンコバトルを見せつけられ、結局20000万円で藤田氏が落札
そして、最初の本命馬である上場番号36番ウィキッドリーパーフェクトの2021(父サトノダイヤモンド)でしたが、うちのオーナーと裏手(メイン会場の裏側にある馬待機所で、こっちはダノンさんと奥さん<野田みづきさん>とサトミさんの3強が居る)とのバトルで、裏手という事もあり11500万円で断念しました。
後から関係者に「裏手はサトミさんでしたよ」と言われ…オーナーと「サトノダイヤモンドだもんなぁ~(笑)そりゃー来るわな」と反省。。。
正直なところ、このウィキッドリーパーフェクトが前半戦、唯一のチャンスだと踏んでいました。
これが獲れないと厳しい戦いになるのは明白でした。。。
ここで池添謙一君と団野大成君が応援に来てくれました。
〇〇さん(オーナー)が馬買ってくれんとみんな食っていけん!
ここに居るみんなの生活がかかってるんだから(笑)
頑張ってくださいよ!!
謙一君はうちのオーナーとは同じ年で仲が良いです。
S先生の弟子である大成君と一緒に来てくれて、こんな事言ってくれて…本当にありがたいです。
セリに戻って、上場番号46番ラルケットの2021(父レイデオロ)は、またしても金子氏と藤田氏のガチンコバトルで今度は金子氏が22000万円で落札
ここからうちのオーナーがボコボコにされます(笑)
- 上場番号55番ホームカミングクイーン(父モーリス)は22000万円でダノックス
- 上場番号63番シーヴ(父ドゥラメンテ)は22000万円で国本氏(ショウナン)
- 上場番号76番モシーン(父モーリス)は45000万円でダノックス
- 上場番号87番アルビアーノ(父キズナ)は12500万円で藤田氏
- 上場番号96番ジェイウォーク(父ドゥラメンテ)は30000万円でツーワンレーシング
全敗です。
もう俊介さん(NF副代表)も苦笑いですよ。。。
セレクトセール2022 1歳馬/part2
本当は前半100頭以内で勝負決めたかったです。
ただ、ここからが本当の勝負
僕とS先生は動きました。
オーナー、次候補の3頭で勝負決めましょう。
先生と一緒に3頭見に行って、そこで本命狙いましょう!
- 上場番号112番オーサムウインド(父リオンディーズ)
- 上場番号131番オーサムフェザー(父サトノダイヤモンド)
- 上場番号136番ソーメニーウェイズ(父リアルスティール)
この3頭の馬体を3人で見て、全員一致でオーサムフェザー本命!
ただ、僕はもう1か月前からこのオーサムフェザーは高くなると踏んでいました。
もしオーサムフェザーが獲れなかったらソーメニーになるのは必然
ソーメニーはディープ牡馬が走っていないのが僕は嫌でした。
それならフェザーの下の初仔だけど母父ディープのオーサムウインドのほうが良かった。
でも、オーサムウインド狙うとオーサムフェザーは獲れない。。。
オーサムウインドはパスします。
オーサムフェザーで行きます!
フェザー獲れない場合はまた考えよう!
オーナーの覚悟が決まれば僕は何も言う事はありません。
もう後はうちのチームに来る運命なのかどうかだけです。
そして、まずパスした上場番号112番オーサムウインド(父リオンディーズ)のセリが始まりました。
リザーブ2000万円だったので、恐らく予想は5000万~6000万
そうしたら…驚愕の10500万円で金子氏が落札!
この瞬間、僕とオーナーは「終わった。。。」と諦めムード満載(笑)
今日の流れ的にたぶん無理だなと思い、上場番号131番オーサムフェザー(父サトノダイヤモンド)のセリが始まりました。
会場を見渡すと金子氏も藤田氏も居ない!大チャンスか!?
ただ問題は裏手の3強
その中でもこれまでダイヤモンド産駒を悉く獲ってきているサトミさんだ!
リザーブ3000万円からスタートして、5000万、6000万、7000万…そして、やはり裏手と一騎打ちになりました。
恐らくサトミさんだ…「お願いします。お願いします。ここは引いてください。どうかお願いします…」心の中でずっと願う(笑)
そして、10000万に到達したとき、念願のハンマーが落ちました!
久しぶりのハンマーで、かなり興奮してその後の記憶をあまり覚えていないですね(笑)
でも、みんなと握手して、みんなで写真撮りました。
今、冷静になって考えるとこの日の流れでよく獲れたと思います。
このオーサムフェザーの時点で平均落札額が7000万円を超えていたし、この血統で金子氏や藤田氏やダノンさんがパスしたのは番号体の穴だったのかなぁと思います。
もしくは、ダイヤモンドだったからサトミさんが来ると分かってパスしたかも知れません。
とにかく、うちのファミリーにオーサムフェザーの2021が来てくれた事が嬉しかったです。
毎回、うちのチームって全然落札出来ないくせに良い馬ばっかり選ぶから…みんなに心配されて…クラスの落ちこぼれ的存在…でもみんな助けてくれるし応援してくれる。
本当に関係者の皆さん、ありがとうございました!
この日は目標の牡馬1頭落札できましたので、札幌に帰りました。
札幌に帰ってお祝いお寿司です。
気分良く明日の当歳セリに臨めます。
セレクトセール2022 当歳セリ/part1
2022年7月12日(火)セレクトセール2022当歳セリです。
アッという間に最終日です。
前日にオーサムフェザーの2021を落札したので、チームとしても楽な感じでセリに入りました。
この日は1頭目の上場番号301チェリーコレクトの2022(父レイデオロ)から狙いに行きました。
正直なところ、今年のレイデオロは穴があくと思っていました。
昨年の当歳馬から上場デビューして、NFレイデオロ牡馬は全頭15000万円オーバーという強烈なインパクトを残しましたが…今年はサートゥルナーリアやアドマイヤマーズ、そしてラストクロップのドゥラメンテの陰に隠れる形になっていました。
そんな中で当歳トップバッターになったのがこのチェリーコレクトです。
前日のレイデオロ産駒の価格も予想範囲内でしたので、10000万以内で獲れると思っていました。
会場には金子さんも藤田さんも居ないし、基本的に朝一なので裏手も心配ない。
「これは獲ったな」と思いながら戦況を見ていました。
そして、良い感じで一騎打ちに持ち込み、8000万円を超えたあたりでラストコールに近づいてきたその時でした…オーナーが手を挙げた瞬間にハンマーが落ちてしまいました。
最初僕たちは「えっ!?はやっ!」
「やられたの?マジか!?」
こんな感じであまりにハンマーが落ちるタイミングが早かったのでビックリ(笑)
すぐに俊介さん(NF副代表)が来て「オーナー、すいません…昨日の1歳セリの時間が長すぎて、今日は早めになっています。」
ちょっと先に言ってよ(涙)
セリなので、こういう事は仕方がありません。
逆にうちのヴァリージアは相手が手を挙げた後にハンマーが落ちて、うちが獲りました。
こんなのは運命だと思っています。
その仔がうちに来るか来ないのか…チェリーコレクトはうちに来ない運命だったのです。
セレクトセール2022 当歳セリ/part2
トップバッター(上場番号301番)のチェリーコレクトでなんだか消化不良状態…
上場番号305番ベルスリーブの2022(父アドマイヤマーズ)が来ました。
新種牡馬アドマイヤマーズで直前まで候補だったのですが、あまりにも馬体重が大きいのでパスしました。
ベルスリーブが終わってすぐに、I氏が「オーナー、フィールザレースお願いします」と進言
上場番号307番フィールザレースの2022(父リアルスティール)の牝馬です。
この仔は馬体担当のI氏がセレクトセールの冊子が届いてすぐに僕に電話してきて
かっちゃん、307番のフィールザレースか337番のヴァリージアの妹(スクールミストレス)
どっちでもいいから欲しいわ!
この牝馬2頭の馬体は抜けとるよ!
ヴァリージアの妹はあまりにも出来が良かったので100%獲れないのは前から分かっていました。
(実際に藤田氏が10000万円で落札)
フィールザレースは前編でお話したように問題のリアルスティール産駒でしたので、僕は最後まで悩んでいましたが、ある事に気が付いて「この仔ならイケる!」と判断しました。
そのある事についてはまた次回お話したいと思います。
そして、フィールザレースのセリが始まり、リザーブが2000万円スタートだったのですが…すんなり3700万円でハンマーが落ちました(笑)
あまりにもあっけない落札でしたので、関係者もみんなキョトンとしてましたね。
後で全体のセール結果を見直しましたが、やっぱりリアルスティール産駒の評価が低かったです。
それでも基本的にリザーブの3倍が落札目安なので、3700万円は格安だったと思います。
目標の2頭、しかも牡馬1頭、牝馬1頭を落札することができました。
かなり早い段階で目標達成したので、夕方まで美味しいものを食べて、高級シャンパンで乾杯して、関係者と談笑して、フラフラしたりして過ごしました。
夕方になり、関係者に挨拶してノーザンホースパークを後にしました。
レンタカーを返却して、いつものように「アッという間だったね」と話しながら新千歳空港を発ちました。
本当にお疲れさまでした。。。
セレクトセール2022 まとめ
今回のセレクトセールは
●オーサムフェザーの2021/父サトノダイヤモンド/牡馬/10000万円
●フィールザレースの2022/父リアルスティール/牝馬/3700万円
1歳馬セリで前半ボコボコにされました(予想はしてました)が、結果的に2頭の落札で目標達成し、非常に良かったと思います。
僕自身、かなり勉強になったセレクトセールでした。
ある程度トレンドの読みは合ってましたので、そこは自信になりましたね。
ディープインパクトとキングカメハメハの2大サイアーが居なくなり、期待していたドゥラメンテがこの世を去って、ハーツクライももう種付け終了となって…本当にターニングポイントとなるセレクトセールだったと思います。
僕は今後アメリカのようにディープ系もキンカメ系も、そして外産系も多種多様になり、バランスが保たれるようになっていくと考えています。
現にセレクトセールは昨年あたりから「種牡馬ではなく繁殖牝馬で選ぶ」ようになっています。
それは今後も続くでしょう。
こうなってくると僕の腕の見せ所(笑)
これからも血統をベースにもっと知識を増やして安くて走る馬を見つけ出したいと思います。
最後に、オーナー、夫人、Aちゃん、I氏、S先生、M場長、K副場長、コモさん、O君にNさん…
「お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!」
コメント
はじめまして。すごく読んでいて楽しい記事でした。ありがとうございます。
はじめまして!ブログを書いて初めてのコメントです。ありがとうございます!!